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 *時系列データのためのインターフェイス [#me7b8ce8]
 **VISTORY [#ha4db6e6]
 
 本システムでは,人物の経歴といった複数の時系列データ(タイムライン)と,各時系列データ間の相互関係性を提示するためのシステムである.従来の個別のテキストのリスト形式(Fig1.a)による提示では,異なるタイムラインを参照し,それぞれに含まれる出来事の関係性を参照したり比較することが困難であった.そこで,本システムでは,視覚的概要をユーザに提供することにより,膨大な情報の閲覧および関係性の理解を支援する.
 本手法では,まず,Pillar Shaped Timeline(以下PST)と呼ぶオブジェクトにより,個々のタイムラインの視覚的概要の生成を行う.PSTオブジェクトは,各タイムラインの継続期間に応じた長さを持ち,含まれる出来事の時期と数に応じて,対応する箇所の太さを変化させることで出来事の分布状況やタイムラインの特徴を視覚的に提示する.次に,このPSTオブジェクト同士を関連性オブジェクトと呼ばれるドット状のオブジェクトを介しパスで結ぶことによって,出来事間の関連性を視覚化する.このように関係性を示すオブジェクトによって間接的に連結することにより,タイムライン間の関係性の有無だけではなく,どういった関係性があるのかを素早く確認することができる.システムは, Java言語(JDK 5.0)およびデータベース(hsqldb)を使用し実装を行った.なお,システムは,レイアウト手法などが異なる,”Information Landscapes”と”VISTORY”の2バージョンを開発した.
 なお,本システムに関連する研究発表としては,国内の研究会および2005年にロサンゼルスで開催されたCG関連の最大規模の国際会議SIGGRAPH2005にてプレゼンテーション発表を行っている.また,本研究をまとめた論文は,現在,論文誌(芸術科学会)へ投稿済みであり,査読の結果,条件付採録となっており,2月上旬に修正版を再投稿する予定である(2007年月10日現在).
 
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