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 Bertin
 
 
 p.176
 > 図は,与えられた集合間に生ずる類似.順序,あるいは比例の関係を,平面固有の特性を利用して明らかにするものである.図は,平面を利用する視覚世界の一義的記号体系として位置づけることができる.単語図は,一般的には記号体系を指すが,もしこれを《1個の図》という言い方をすれば,その場合は,図表,網図,それに地図等のような,この体系を用いて作られた1個の図像を指す.
 
 
 Bertinによれば,1個の図を知覚するには,以下の2段階の観察が必要であると言っている.
 +第1段階:外的識別(そこに含まれているのは何か?)
 +第2段階:内的識別(それらの間にの相互関係は,どのようになっているのか?)
 
 また,図の目的について以下のように述べている.
 > 図の目的は,あらかじめ定義されている様々な集合の間の関係を出現させることにある.絵には,このようなことはない.もしそのようなことがあったら,それは図である.
 
 **図の2段階の知覚 [#n375755f]
 
 :第1段階 外的識別|
 いろいろな集合をあらゆる可能性の中から知覚して区別する段階.《象徴記号》的.
 習慣的な約束を必要とする段階.可能性は無限.各記号は,常にある程度の不確実さを持つ.多義的.
 
 > 外的識別のない図は役立たない.外的識別は,即座に読み取れ,理解できるものでなけ
 ればならない.
 
 :第2段階 内的識別|
 視知覚によって,さまざまな相互関係を発見する段階であり,図の得意とする分野.関係の表現には,それ自体が直接何かを表す《記号》は使わない.表現には,記号間の相互関係しか用いない.つまり,視覚上の変化を用いる.二つの事柄の間の近似性は,図では,二つの記号間の視覚的近似性として置きかえられ,まら,
 
 
 
 
 p.177
 > 図は,近似性,順序,比率という三つの意味内容を持っている.これらの意味内容は,それぞれ同じ意味特性を有する視覚変数によって置き換えられる.*
 
 上記の文には以下のような注がある.
 
 > これは次のように明確に区別できる.図(そして地図も)は,多義的記号図式:送り手⇄コード⇄受け手に従うのではなく,一義的記号図式:主体⇄上記の三つの関係,に従う.送り手と受け手は,関係の理解という同一目的のもとに同化し,そこに,《主体》しかいない.一義的記号図式は図の問題を解くことができるが,多義的記号図式ではそれができない.
 
 
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