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*書籍情報 [#rd9a9471]
 
 | タイトル | 図の体系−図的思考とその表現 |
 | 著者 | 出原栄一,吉田武夫,渥美浩章 |
 | 出版社 | 日科技連 |
 | 出版年 | 1986 (第4刷1998/3) |
 | amazon | http://www.amazon.co.jp/gp/product/4817160144/249-9994259-7781158?v=glance&n=465392 |
 
 : 出原栄一 | 大阪芸術大学教授 情報デザイン研究室
 : 吉田武夫 | 東海大学教授 教養学部芸術学科
 : 渥美浩章 | 東北芸術工科大学教授 デザイン工学部
 
 
 *第1章 図の歴史 [#g7f40227]
 -図1.127 極座標図
 ナイチンゲール(赤十字運動の創始者)がはじめて作った極座標図.クリミア戦争のとき,イギリス軍の野戦病院で死亡した兵士の数を月別に表したもの.
 
 *第2章 図の世界 [#v510c7cb]
 ** 2.7 図の語義 [#yaa7bf61]
 この節では,まず日本語と英語に分けて図の語義について整理している.
 
 
 英語で図に当たる言葉として,picture,drawing,illustration,figure,map,plan,diagram,graph,chartなどを挙げている.以下は引用.
 
 : diagram | には数学の線図,図面,図表,の意味があり,ラテン語では尺度あるいは音楽の全音階,またギリシャ語では線によって区切られたものの意で,acrossとwriteの合成語である.
 
 : graph | は数学用語の色合いが強く,「いくつかの点,線,棒などを用いて二つ以上のものの結びつきや相互関係を体系的に示したもの」である.
 
 : figure | には多くの語義があるが,原義は「形」であり,ラテン語ではroot of fingere to shapeを意味するfigとureの合成語である.
 
 : chart | には表と図の両方の意味がある.表としては年表,系図,物価変動表などが,また図としては海図,天気図,地形図を特に指すようである.
 
 : table | は多くの意味をもっているが「表」としての用法は一般的でないようである.たとえばランダムハウス英和辞典では,11番目に「(古代に一群の法律を彫り込んだ)板,表」として出ている.そして12番目に初めて本書で扱っている図としての意味,すなわち「九九表」,「対数表」,「度量衡表」などのように「列や行に単語,数字,記号を配列したものを指す」が見られるのである.
 
 : list | は1列または数列に並べられた一連の名前,品目,数字をいい,行には配列規則がない点でtableとは異なる.
 
 : map | もまた図を表わす言葉としてしばしば使われる.これはラテン語のmappaの短縮形で,「テーブルクロス」または「ナプキン」の意味であったが,普通には地図や天体図のように,地表またはその一部,天体の図示にもっともよく用いられる.
 
 ** 2.8 思考操作の道具としての図 [#m2e2f3a9]
 
 あらかじめ発想あるいは発見のためを意図して開発された図として[[モロフォロジカル・チャート]]を紹介している.
 
 
 *第4章 図言語の体系 [#i5b72744]
 執筆担当:出原氏
 
 この章では,図といわれているもののうちの,本来の言語や数式とよく似た論理性をもっているものを「図言語」と名付け,その特性について述べている.情報の視覚的な表現形式を,1)文,2)式,3)図,4)絵に分類し,その「図」に焦点をあわせて,記号論的な立場から,図その他との違いについて説明する.
 
 
 **4.1 図と絵 [#s410681b]
 -情報の視覚的な表現形式
 --文
 --式
 --図
 --絵
 
 **4.1.1 記号としての図 [#cf978532]
 この項では,図と絵の違いについて説明している.
 
 図は,そのなかで用いることができる要素ー意味表わす最小の形象単位ーの種類が限られているのに対し,絵は一つの絵で用いられる要素(形象単位)は,無数といってよいぐらい色々なものがある.また,図の要素の種類は,系(連結系,座標系など)によって異なるが,一つの系で用いられる要素の種類は一定であるが,一方,絵を構成する要素はの種類は不定である.
 ・図の要素はその特徴をはっきりと明記することができる.
 ex網図を校正する一本の線は,両端が二つの点に連結していることだけが,要素としての必要かつ十分な条件であり,それ以外の特徴(長さ,太さ,直線/曲線の別など)は無視できる.
 ・要素の意味作用に関与する特徴だけが重要であり,関与しない特徴が変化しても図そのものの意味は変わらない.これは記号の「関与性」という大切な性質.ただし,関与しない特徴でも,その変化はときに図の意味の一部を強調したり,目立たせることに役立つことがある.
 
 **4.1.2 [#tb549cae]
 
 
 
 
 *第6章 事例集 [#v772830b]
 この章では,4つに分類して事例を紹介している.
 -領域系
 -連結系
 -配列系
 -座標系
 
 
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