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 [[博士論文/章立て案]]
 
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 *背景 [#s6c6f77f]
  近年,情報収集を目的として,ニュースサイトやブログといったオンライン上の情報源を継続的に閲覧することが日常的に行われている.新しい情報を適切なタイミングで得るためには,継続的に更新状況を確認する必要がある.しかしながら,更新のタイミング異なる複数のサイトの更新状況を継続的に絶えず確認していくことは,更新を確認したいサイト数が増加するにつれ,大変な負担となってくる.
 
 上記のことから,作業の合間などに新着情報があるかどうかを用意に判断することができ,かつ,その情報がどんな情報であるかをある程度判断できることが望ましい.すぐに読むべきか後で読むべきかなどを判断し適切なタイミングで情報を得ることができるようになる.
  
 ・ 図 Infodamインターフェイス
 
  そこで,作業環境の周辺の室内の壁面や,サブディスプレイに常時に表示しておき,別な作業をしながらたまに眺めて,必要であればアクセスし詳細を読むことができる環境提示型のRSSリーダーを提案する.提案システムでは,情報提示の手法として,情報視覚化および音を組み合わせて利用することで,ユーザの負担を軽減する.
 
 *関連研究 [#q5f6bb64]
 **RSSリーダー [#b8520281]
  こうした更新状況の確認の負担を軽減するため,近年,RSSリーダー(フィードリーダー)が普及しつつある. RSSリーダーとは,各サイトが提供する,サイトの更新情報が納められたRSSやAtomと呼ばれるXML形式のデータを読込み表示できるアプリケーションやサービスで,登録されたRSSを定期的に取得し,新しい記事があった場合に,ユーザに新着情報を提示するアプリケーションやサービスである.ユーザは,これらのRSSを登録しておくことで,単一の環境で複数のサイトの更新状況を容易に確認することができるようになった. 
  しかしながら,こうしたアプリケーションは新着情報を確認するために,注意や操作が要求される.例えば,電光掲示板のように新着記事のタイトル文字列を表示するティッカー型と呼ばれるインターフェイスでは,注意が要求される上,表示された瞬間を見逃してしまうと,新着の情報があること自体に気がつけない可能性がある.また,メールソフトのようにタイトルをリストとして提示し,新着情報を未読としてフラグアイコンやタイトル文字列を強調表示することにより未読(新着)であることを示すタイプのインターフェイスでは,文字列を読むために注意を要求される.更新の有無に関わらず,更新をわざわざ確認するのにはかわらない.タイトルを読むまでユーザはどんな内容なのかを判断できない.
 
 *観察的情報探索 [#s5364086]
  あらかじめ把握している情報源の更新状況を定期的/非定期に確認することによって,その人にとって新しい情報を探すことを,本稿では,観察的情報探索と呼ぶことにする.
 
 ・ 自分の興味のフィルターに引っかかるように.
 ・ 情報にある種のランク付け
 ・ タイトル(文字情報)より手前の大まかな情報を伝える.
 
 *INFODAM [#j4b7bae5]
  提案システムINFODAMは,各記事を視覚化したinfoオブジェクトと,画面の上部から落下するinfoオブジェクトをせき止めることができるinfodamから構成される.以下では,視覚化手法およびシステムの詳細について説明を行う.
 
 infodam
  infodamは,ユーザからのひとつの検索要求に対してひとつ生成されるオブジェクトであり,画面上を横切る直線として表現される.
  画面上部から落下するinfoオブジェクトと,このinfodamに割り当てられたキーワードとの間に関連性があれば,infoオブジェクトはこのinfodamによってせき止められる.もし関連性がない場合には通過する.したがって,どのinfodamにも引っかからないオブジェクトは画面下部まで落下し,画面外に消えていく.(もしくは,下に溜まる)
  通過する際には,infodamの画面における高さに応じた音程の効果音が鳴る.
 
 Infoオブジェクト
 色について
 色相(hue)は,情報源ごとにユーザが設定した色相.但し,読み終えた情報は,黒色になり,既読であることを提示する.
 彩度(sat.)は,鮮度.情報が発生してからの経過時間.その日の午前0:00から.
 明度(brightness)は,
 
 大きさ
  ユーザの要求に対する関連度.
 実装では,何個のーワードと関連しているか.このシステムでは,いくつのキーワードと関連していても,一番上のダムにしか引っかからないため,ユーザは,その他のキーワードと関連性があるのかどうかが分からない.そこで,関連性があればあるほど,オブジェクトのサイズを大きくすることで,他にも関連しているということが提示できる.
 既読のオブジェクトは,視覚的に邪魔しないようサイズを小さくする.完全に消さないことで,再度アクセスできるようにしておく.
 
 サウンドによる情報提示
  
  効果音を鳴らすタイミングを,infodamに引っかかったときに限定した場合,その瞬間に聞き逃した場合には,新しい情報の発生に気がつきにくい.そこで,垂直の走査線を繰り返し画面の左端から右端まで動かし,その線に重なったオブジェクトの音を鳴らす,オルゴールのように.
  
 システム実装
 概要
 Processing1.4.2を用いた.
 効果音の生成には,サウンドライブラリESSを用いた.
 RSSの取得・パースには, ライブラリROMEを用いた.
 RSS2.0に対応.
 DayLife API
 
 RSSの登録
  ユーザは任意のRSSを登録することができる.
 その際,任意の色を割り当てることができる.ここで,ユーザが割り当てられた色は,オブジェクトの色に反映される.ユーザは,この機能を利用して,情報源の種類(ニュースサイト,ブログサイトなど)や,扱われるテーマによって似た情報源動詞に似た色を割り当てることができる.
 キーワードの設定
  キーワードを設定することができる.このキーワードに関連がある情報が引っかかる.
 ダムに引っかかる条件
  本来,設定したキーワード対して記事と関連度を求めて,引っかかるようにすることが望ましいと考えられる.
 
 ・ 以下の方法
 ➢	キーワードマッチング
 ➢	ベクトルモデル
 
 
 
 実験
 実験方法
 本システムの想定する理想的な使用方法は,サブディスプレイもしくは,壁面などに常時表示しておき,作業の合間などに確認できるようにしておくことである.
 しかしながら,現在の状況では,まだ,誰もが日常的にサブディスプレイを利用できる状況にはないため,被験者の選出が限定されてしまった.
  そこで,日常的に利用できる2名を選出し,1週間にわたって利用し続けてもらう,試験運用による実験を行った.
 
 
 RSSについて
 下記のRSSを登録した.
 選定の基準.理由.
 
 何分おきに更新した.
 
 被験者
 
 結果
 結果
 時期:2008年7月○日から同年7月○日まで間
 合計取得記事数:○○件
 時間平均:○件/ 1時間.
 
 
 自由記述(予測)
 ・ 音がたまにうるさいと感じる場面があった.
 ・ 音により,画面を見なくても新しい情報が分かるのが良かった.
 ・ 近づいてみなくても,新しい情報があるかどうかがわかる.
 ・ なんとなくどんな情報があるのかが分かった.
 
 
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