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 Infoscapeをデザインする上での設計基準や設計指針について述べる.
 
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 *適度な複雑性 [#ze96b050]
  魅力的な視覚化イメージを作り出すには,適度な複雑さも必要である.これまで,一目見てすべてが分かってしまうようなものでは,それがデザインであれ人であれ飽きが来るもまた早くなりがちである.少し分からないようになっていることで,知的好奇心や興味を刺激することができ,システムを利用する動機付けとなりうるのである.しかし,複雑になりすぎたり,利用者の操作に対するフィードバックの対応関係が不明確である場合,利用者は逆に離れていってしまうだろう.
 
 
 *自立性 [#yadf700d]
  操作なしでも成立していること.例えば,入力なしの状態(最低限の入力)によって,ある程度利用者が楽しめるよう設計すること.また,操作を行わなかったり,情報源が変化しない場合でも時間の経過などとともに,視覚的表現が変化するなどの工夫を施すこと.
 
 *不安感を取り除くこと [#c5541084]
  目をそらせないような状況を作るべきではない.
 c.f. デザインパターン repeatable
 
 
 *個人化・カスタマイズ [#v2b9b65d]
 ユーザによって変化する多様な興味や要求および,時間経過に伴うユーザの興味や関心・理解度の変化を反映・許容できること.単に,フォントの大きさや背景の色を変更できるようにするという意味ではない.
 
 *関与できるようにすること(インタラクション?) [#u86b4347]
  単に眺める一方ではなく,利用が何らかの入力や操作をする可能性を設けること.ユーザがキーワードを入力したり,オブジェクト配置,大きさ,形,色などを変化できるようにしておき,それらの変化を通してユーザの興味をシステム側に伝え視覚表現に反映できるようにする.これにより,利用者は操作する楽しさや,得られる情報を制御でき,かつ愛着をもってシステムに接することができるようになる.例えば,家の庭の中に,ある種類の草木や花,餌場を設けることで,意図した鳥を招きいれることが可能かもしれない.また,意図しない動物が現れたり,逆にまったく現れないかもしれない.しかし,一番の効果は,何よりその風景に対する関心を高めることができる.
 
 *探索性 [#f5613454]
  利用者が未知の情報を探索できるようにする.積極的に情報を発見できるようにしておくことで,利用者が興味や知識を広げられるようにしておくことが望ましい.
 
 *審美性 [#z16f4bf5]
  毎日・日常空間での利用するため外観的表現も重要な要素である.
 
 
 *気づきの支援 Awareness [#x997830b]
  ユーザ潜在的に持つ関心のある情報の存在や,情報の持つ関連性の理解の支援.興味を広げる支援.(周辺が「見える」 ことで気づく).これまで,人工知能などのアプローチでは,計算機が情報を評価し,価値のある情報や必要な情報を利用者に届けるといったものであった.これに対し,利用者自身が気づいたり発見したり,理解することを支援するものでなくてはならない.
 
 
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 c.f. [[Design Pattern for Infoscape]]
 
 
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