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[[GraphicalStorytelling]]


　インタフェースの分野では,タイムラインを利用した出来事の履歴データの視覚化研究がひとつの重要な研究分野となっており,これまでも盛んに行われ数多くのシステムが提案されてきている[ Karam,1994 &note{Karam,1994:Visualization using timelines}; ] [ Plaisant and Shneiderman,1998 &note{'Plaisant and Shneiderman,1998':An Information Architecture to Support the Visualization of Personal Histories}; ].

*Timelineを利用した研究 [#l4dcbb8b]
Karam, G.M. "Visualization using timelines",in Proc. of Intl. Symposium on Software Testing and Analysis(ISSTA), 1994, also in SIGSOFT, ACM Software Engineering Notes, 1994

http://portal.acm.org/citation.cfm?doid=186258.187157

*Personal histories [#pd405447]
まず，出来事の履歴を視覚的に提示するインターフェイスの先行研究として，まず，LifeLines?[ ]が挙げられる．このシステムでは，医療における各患者への医療行為の履歴をタイムライン上に配置することによって，各患者の，各医療行為同士の関係性を視覚的に閲覧できるようにすることを目的としている．そのため，各人物に関する出来事の時期を視覚的に得ることできるが，異なる人物間の関連性や,出来事間の関係性の提示は考慮されていない．

*historical information / database [#wc95f1e2]
次に，歴史的情報の視覚化に関する先行研究には，写真家の作品のアーカイブを視覚化したDynamic Timeline[ ]がある．この研究では，各写真家の生存期間を3D仮想空間内の床面上にバーチャートによって表現し，各バーチャート上にそれぞれの作品の画像を制作年に基づいて配置している．このように，各写真家の作品を人物ごとにまとめることで，それぞれの写真家の作品へのアクセスを容易にし，各作品の制作時期をすぐに得ることができる．また，複数の写真家を同時に見ることができるため，人物同士の生存時期や期間を比較することができる．しかしながら，この研究では，各人物（タイムライン）同士や各作品（出来事）同士の関係の明示的な視覚化は行われていない．

*イベント間の関連性の提示 [#n53834c7]
Matt Jensenによる'Visualizing Complex Semantic Timelines'

*視覚化手法的に似ている [#kbf3d76b]
最後に，本稿で提案するシステムが行った視覚化手法のように，タイムラインとネットワークダイアグラムを結合することによって，時間的な関係性と要素間の相互関係性を同時に提示する視覚化手法の研究がすでにいくつか行われている．小池らによるVisualLinda?およびVOGUE [ ]では，プログラムを視覚化対象として，プログラムの各プロセスのタイミングチャートと各プロセス間のメッセージに基づく関係性を，3次元空間を利用することでひとつのモデルとして視覚化している．また，時空間的（spatial-temporal）情報を視覚的に提示するために，3次元空間の縦軸をタイムライン，水平面を地理的マッピングに利用するシステム[ ]がある．これらの視覚化では，レンダリングに透視投影によりパースのついた状態で視覚化を行っている．これにより，一画面内に収められる情報量は増加するが，インターフェイスの分野では，3次元によるインターフェイスは閲覧や対象に対する操作が行いにくいなどといった問題がよく知られている．そこで，本稿で提案する視覚化手法では，3次元のレンダリングを透視投影ではなく，印刷媒体における図解を目的としたダイアグラムなどでもよく見られる，平行投影を用いることよりこうした問題を解決している．
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