DIAVIS-wiki
1970年代,それまで計算結果のデータの可視化を目的としたサイエンティフィック・ビジュアリゼーション(Scientific Visualization)から,文書作成や管理といった事務処理などのより一般的な作業に関する情報を可視化しようとする情報視覚化(Information Visualization)の研究が盛んに行われた.これらは,人間が本来持つ視覚的な処理能力や図表現が持つ効果をシステムやインターフェイスに導入する試みであった.しかしながら,様々な理由から,一部のシステムを除いてはクリティカルな作業には用いられず,役に立たないという理由で失敗したと評価されることが多い.視覚化の失敗は必ずしも情報視覚化それ自体の問題ではない.これまでのマウスとキーボードという限られた入力装置や,基本的にテキストベースのインターフェイスのために用意されたGUI上での構築しなければならないという問題点も関係している.また,描画能力や導入やメンテナンスの難しさなども普及しなかった原因にもなっている.使いやすいシステムといった場合,見慣れたテキストベースのUIや見慣れたアイコンが用いられているという学習の必要性がないという意味で使いやすいという評価がなされることも指摘しておかなければならない.
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