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私たちはみんな個人史を持っている．個人史を表現することは，Digital Storytellingの代表的な応用例である．
一般的に，個人史の物語は人物と出来事から成る．各個人史は，共有する出来事や，共通するキーワードなどによって，互いに相互関係性を持つ．その結果として，人物は共有する出来事やキーワードを介してつながるネットワークが形成される．このネットワークは，聞き手との相互作用によって複数の物語を紡ぎ出す可能性を持っているストーリー空間である．
しかしながら，ストーリーが複雑になるにつれて，ストーリーにどのような人物が含まれていて，どのようにそれらの人物同士が関連性をもっているかを思い出すことや理解することが難しくなる．
我々のアプローチは，こうしたストーリー空間を探索し理解するために，情報視覚化を利用することである．グラフィカルな表現は，膨大で複雑な情報の視覚的な概要を生成するのに利用することができる．Graphical Digital Storytellingは，グラフィカルな表現によって，ストーリーを物語るための手法であり，物語を聞くための環境である.
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